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はじまりのうた

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 シング・ストリートの監督、ジョン・カーニーの一個前の映画。監督本人がミュージシャン出身という経歴の持ち主なので音楽映画ばっかり録っていて、どれもそれなりに評判がいい。主演はキーラ・ナイトレイと我らが“ハルク”、マーク・ラファロ

 

 冒頭の「アレンジが聴こえる」ところの演出で心を掴まれない人間はいないだろう。音楽が始まる、音楽を作ることの喜びをこれほどまでに正確に、そして美しく描写できる監督は他にはいない。次作シング・ストリートでもほんとうにそういう場面が素晴らしかったことを思い出す。キーラ・ナイトレイが非常に可愛く撮れているのもよい。顔芸映画ばかり出てたからな、最近。

 

 会社をクビになった音楽プロデューサーと、彼氏にフラれたばかりのシンガーソングライターが手を組み、アルバムの製作に乗り出す。その中でいろいろ実生活のわだかまりなどが解消されていき、最後はいい感じになって終わる。というシナリオ自体はまあそうだろう、そうなるっきゃないだろう(最後にちょっとひねりがある)みたいな映画なんだが、なにせ音楽とそれにまつわる演出がどれも的確で素晴らしい。ニューウェーブ音楽がテーマだったシング・ストリートに比べ、女性インディーSSWものということで、基本的にはオレの趣味じゃない音楽なんだけど、それでも、どこが勘所なのかわかるように作られている。

 

 これはほんとオレ自身の趣味や性格によるものだけど、オレにとってはシング・ストリートのほうが深く強く刺さった映画ではあった、けど、こちらも素晴らしいし、こっちの方が刺さるって人も当然いると思う。ネットフリックスに契約してんなら、観といて損は無いだろう。傑作でしょう。傑作だとは思うな。モス・デフことヤシーン・ベイさんも出てますね。なんかどっかの国で捕まってラッパー辞めるとか言ってましたね、大丈夫なんでしょうか、心配です。