ビッグゲーム 大統領と少年ハンター

f:id:waniwave:20161025194832j:plain

 

 サミュエルL・ジャクソンが大統領役の謎映画。いったい何なのか、よくわからないが大統領と少年ハンターという響きに惹かれて観劇した。フィンランド、ドイツ、イギリスの三カ国製作らしいが、正直ドイツ要素はわからない。イギリスも作中では関係ないのだが、知ってるイギリス人俳優が出てた。

 

 最後までどういう計画だったか謎な謎計画に巻き込まれた大統領の飛行機がフィンランドの山奥に不時着。そこでイニシエーション的な成人の儀を行っていた狩人の少年と力を合わせサバイバルする。

 つってもほぼハンティング要素はなく、狩りの知識や山の知識みたいなものを役立てて敵を倒していくみたいなランボー的な部分はゼロ。笑ってしまうようなドハデ状況を、主に根性と運で乗り切る。見る前には、少年がマスター・キートンみたいな感じで土着の武器で敵を倒していくのかな?と思っていたけど、普通に銃とか、あと弓でした。(弓の使われ方がすごいヘン)

 少年が大統領を救ったことで大人としても認められるエンドは、まあそういう風にしかならんだろという感じでいいのだが、黒幕にお咎めなしのまま終わるので、もしや続編をつくるつもりなのか……?という気持ちにさせる。どうやって作るんだよ!でも今回もかなりメチャクチャをして狩人の少年と大統領というシチュエーションを成り立たせているので、そこらへんはもういいのか。脚本ははっきりいってメチャクチャで突っ込みだしたらキリがないが、まあ子供向け映画という側面もあるのだろうし、意外と、期待値ぐらいには楽しい映画に仕上がっていた。これぐらいの映画が見れればオレは基本的に満足なのだ。

 

 でもまあ気になる点はいくらでもあげつらうことができるし、最後の微妙に後味悪い感じとかいったいどういうつもりなんだという気がしないでもないが、まあいいか、不思議と観てられる映画だった。役者力なんだろうか。ハンティング要素みたいなものを過剰に期待するとよくないのかもしれない。もっとスパイキッズとかホーム・アローンとか、そういったテンションです、これは。