ゴーストライター

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 イギリス首相の自伝の代筆を頼まれたゴーストライターがなんだかろくでもないことに巻き込まれていくサスペンス映画。ジェームズ・ボンドレントンというイギリスをある種象徴している二人の共演作。監督はあの名匠ロマン・ポランスキーだが、よく考えてみたら、オレ、ポランスキーの映画ってあんま観たことなかったんだよな。

 

 前々から面白い面白いという噂は聞いてたんだけど、これがまあ、どえらい面白かった。陰謀に巻き込まれていくくだりでグイグイ引き込まれるし、街のイヤな感じのヤツ描写とかも非常にクール。語り口もタイトで、極めてオレ好みのものだ。ちょっと社会風刺、というかアメリカ風刺みたいなのも入っていてお得だし、なにせエンドシーンの切れ味で、うおー、これはいい映画だぞ!と思わせる力がある。

 

 ネタバレは極力したくないので、漠然と書きますが、二転三転する展開、どんどんとヤバイことになってく主人公、ファム・ファタール的な怪しい女、そして謎が明かされて結末、とサービスてんこ盛りのザ・娯楽サスペンスで、今までオレが観たこういうジャンルの映画の中でも納得度がかなり高いほうだし、フツーに傑作だと思う。傑作ですよ!